米Y Explorations, Inc.の高位合成ツールと接続
〜 LSIのシステム仕様からスタートするハードウェア設計環境をバーションアップ 〜
株式会社インターデザイン・テクノロジー(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本節雄、以下「インターデザイン」)は、LSIのシステム仕様書からレジスタ遷移レベル(以下「RTL」)への設計を自動化するEDAツールであるVisualSpec™/eMSCツールスイートをバージョンアップしたV1.2を発表いたしました。
Y Explorations, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:ロジャー・ビター、以下「YXI」)は、本ツールがYXIの高位合成ツールと接続することを発表いたします。
両社の国内代理店である株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区、社長:鎌田信夫、以下「ソリトン」)がライセンス販売予定です。
VisualSpec™/eMSCツールスイートでは、LSIのシステム仕様検討結果を基にして、eMSCツールを用いてLSI仕様を入力します。eMSCとは、図柄とC言語記述を組合せたチャートです。
LSIのシステム仕様を入力するための記述方法として、日立製作所 RAIDシステム事業部様のご協力を得て開発したものです。eMSCはVisualSpec用モデルに変換し、VisualSpec上で高速にシミュレーションを行い仕様検証します。
その後、YXI社製高位合成ツールXE用データを出力します。YXIは本ツール専用のXEを用意しており、このデータを入力し、合成の上、RTLを出力します。
<LSIのシステム仕様設計からRTL設計へシームレスに繋がるツール>
LSIのシステム仕様検討終了後、既存の設計への連続性には多くの課題がありました。
- システム仕様検討時点ではブロック図や波形図などの図絵による記述が多いため、引き続き実装設計に移行するにあたっては、そのままモデル化してシミュレーションによる検証を行うことが難しく、シミュレーションモデルをプログラミングする必要がありました。
- プログラミングでは、ビヘイビアやチャネルの記述方法を習得する必要があり、特にチャネルの記述方法は煩雑になりがちです。
- また、多くの場合、検証用と合成用のモデルを別々に作成する必要があり、それぞれのモデルを独立にプログラミングしなければなりませんでした。
本ツールスイートではeMSC入力ツールを用意し、LSIのシステム仕様検討結果を基に、LSIのシステムレベル設計情報を作成・入力し、課題の多くを解決しています。
A) eMSC記述によりLSI設計情報を入力する環境(eMSCツール)
eMSCでは、プロトコルのシーケンスをメッセージ図柄で、プロトコルの処理やアルゴリズム記述をC言語で箱の中に穴埋めする形で、それぞれ記述できます。新しい言語やコーディングスタイルを覚えることなく、容易に設計が可能です。
また、LSI特有の情報(クロックサイクル制約、レジスタの割り付け、等)を記述できます。テキストにてシステムレベル記述を行うのに比して、数分の一から十分の一の記述量で済みます。
B) 入力した設計情報のシミュレーション環境(VisualSpec)
入力した設計情報は、VisualSpec用モデルに変換されます。
VisualSpecのシミュレータは、RTLのC言語コードにも対応していますので、トランザクションレベルのモデルを使うことと相まって、大規模な設計データを高速にシミュレーションすることができます。シミュレーション結果はVCDファイルとして出力されます。
C) 入力した設計情報から高位合成用データを作成しRTLを合成する環境(インターデザインのVisualSpecおよびYXIのXEの連携)
入力した設計情報は、インターデザインとYXIの共同作業により、シームレスに高位合成ツールに渡してRTLデータにすることが出来ます。VisualSpec用モデルから、各ブロックの設計データと、高位合成ツールを動作させるスクリプトを出力しますので、同じeMSC入力からシミュレーション用モデルも合成用モデルも作成されます。
複数ブロックの設計に対応するため、スクリプトを実行するだけで高位合成ツールを自動的に何度も起動して設計データ全体を一度に合成します。XEはVisualSpecから出力されるシステムレベル設計情報からRTL出力をシームレスに実現するために拡張されています。
LSIの仕様検討にUMLを使ったオブジェクト指向分析を適用することには様々なメリットがあるため、新しい設計手法として着目されています。しかしながら、仕様検討終了後に既存の設計へ移行するには検証用や合成用のモデルをプログラミングしなおす必要があり、またLSI特有の設計情報を追加する必要もありました。これらの問題も本ツールを適用することで改善できます。
システム動作の仕様書としてLSI設計部門の設計者が慣れ親しんでいる情報をeMSCツールで手書き入力するところから電子化を実現したため、システム仕様の段階で機能と性能の検証が迅速に実施でき、RTLでの検証時間を大幅に削減することが可能となります。
今回のバージョンアップでは、LSI設計の現場で実用化に向けた評価をして頂いた結果を反映し、性能や使い勝手等の各種の向上をはかり、実用性を大幅に高めました。改善点の主な物は
- コンパイラやシミュレータの高速化、大規模設計データ対応
- インクリメンタルコンパイル機能の追加
- デザインルールチェッカーなどによる設計ガイド機能の拡充
などです。
本ツールは日立製作所 RAIDシステム事業部様にご採用頂き実用化を進めて頂いているなど、設計効率の大幅改善を目指しているLSI設計者に強い興味を持って頂いております。
インターデザインとYXIは、お互いの技術を連携させて仕様レベルからRTLまでの一貫したツールチェーンを構築することでLSI設計者の設計効率の大幅改善を目指していきます。
本発表に関連するツールは、第42回Design Automation Conference(DAC)(2005年6月13日から17日まで米国アナハイムで開催)、および、第8回組込みシステム開発技術展(ESEC)(2005年6月29日から7月1日まで東京ビックサイトで開催)において、展示・紹介されました。
- ■ 出荷開始時期
- 2005年7月中旬(予定)
- ■ 価格
- 販売代理店 ソリトンシステムズ 営業部までお問合せください。
株式会社インターデザイン・テクノロジーについて
2001年 3月設立。米国系ベンダーが圧倒的シェアを持つEDAツール市場における数少ない日本発のツールベンダー。次世代デジタルシステムを取り巻く環境変化に順応できる設計言語・方法論として現在注目されているC言語設計技術をベースとしたシステムレベル設計支援ツール「VisualSpec」等の製品や、関連ソリューションの企画/開発・販売を行っています。
- 住所 〒105-0014 東京都港区芝 3-43-16
- ホームページ http://www.interdesigntech.co.jp/
Y Explorations, Inc.について
Y Explorations, Inc. (YXI)は、カリフォルニア大学アーバイン校での長年にわたる研究成果によって開発された高位合成・通信合成・IP再利用の技術を中心に、1995年に設立されたEDAベンダです。今後益々増大するSoC(System on Chip)設計へのソリューションベンダとして、設計者の満足する設計環境を目指して製品を開発しております。
- 住所 25691 Atlantic Ocean Drive, Suite B-17, Lake Forest, CA 92630 U.S.A.
- ホームページ http://www.yxi.com/
株式会社ソリトンシステムズ LSI システムオペレーションについて
エレクトロニクス業界におけるLSI設計、EDA技術の重要性にいち早く着目し、86年にLSI設計事業をスタート。広範な設計ツールと豊富な実務経験に基づいたLSI設計サービスを提供。また、昨今注目されているIPの再利用やC言語による設計手法の普及、HDL 設計・検証ツール、システムLSI設計支援ツール等の販売及びサポート、シリコンIPの提供など、最先端のEDAソリューションをお届けしています。
- 住所 〒160-0022 東京都新宿区新宿 2-4-3
- ホームページ http://lsi.soliton.co.jp/
ニュースリリースに関する問い合わせ先
- 株式会社ソリトンシステムズ LSI システムオペレーション マーケティング部
- E-mail:information@lsi.soliton.co.jp
- TEL:03-5360-3851
- 株式会社インターデザイン・テクノロジー マーケティング・営業グループ

- TEL:03-5730-2578
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